ネットワークエンジニアとして10年ほど勤務していますが、
毎年何かしらの資格試験に挑戦してきました。
・ドットコムマスター★(合格)
・ドットコムマスター★★(合格)
・工事担任者試験(AI/DD総合種)(合格)
・基本情報処理技術者試験(不合格)
■2年目
・CCNA(R&S)(合格)
・第一級陸上無線技術士(合格)
■3年目
・電気通信主任技術者(合格)
・基本情報処理技術者試験(不合格)
■4年目
・CCNP(R&S)(合格)
■5年目
・JNCIA(合格)
■6年目
・ネットワークスペシャリスト(不合格)
■7年目
・情報セキュリティマネジメント(合格)
・ネットワークスペシャリスト(不合格)
■8年目
・情報処理安全確保試験士試験(合格)
・ネットワークスペシャリスト(合格)
■9年目
なし
■10年目
・AWS クラウドプラクティショナー(合格)
・AWS ソリューションアーキテクト アソシエイト(合格)
・LinuC level1(合格)
■11年目
・AWS デベロッパー アソシエイト(合格)
・AWS SysOps アソシエイト(合格)
勉強しながら、「もっと早い段階で学習しておきたかった!」と思うような試験も多くありました。
受験経験から経験年数別に、おすすめの資格試験を厳選して紹介したいと思います。
「最低限取得しておきたい資格」や「受験タイミング」の参考になればと思います。
難易度も記載しておきます。
★★☆☆☆:合格率50〜31%or普通
★★★☆☆:合格率30〜21%or少し難関
★★★★☆:合格率20〜11%or難関
★★★★★:合格率10%以下or超難関
合格率が公開されていない場合は、個人的な主観で難易度を決めています
ネットワークエンジニア1年目におすすめの資格
基本情報技術者試験
「ITエンジニアの登竜門」とあるように
駆け出しITエンジニアにとっては必須の資格とっています。
学生時代に取得する方も多いと思います。
ハード、ソフト、セキュリティ、開発など業界の一般的な知識を学習することができます。
合格、不合格に関わらず、早い段階で一度は受験しておくべき試験だと思います。
私自身は結局合格とはなりませんでしたが・・・試験勉強してよかったと思いっています
ネットワークエンジニア2年目〜3年目におすすめの資格
CCNA
ネットワークエンジニアと言えばCiscoです。
ネットワークエンジニアは必ずCCNAを取得しろと言われるはずです。
様々なベンダがありますが、結局要件によって設定する項目が決まります。
もちろん設定方法はベンダの機種によって様々ですが、
デファクトスタンダードのCisco機器で基礎を作っておくのが最も効率的だと思います。
少し業務に慣れてきて、資格勉強の知識と実務がマッチしてくる2年目での受験をおすすめします。
受験料が少し高額なのがネックです。
サーバ系資格(LinuC Levle1)
足回りのネットワーク知識だけではなく、実務ではサーバ系の知識も必要となります。
LinuC試験はサーバ系知識に関して網羅的に学習することができるためおすすめです。
私自身は10年目というある程度年数が経ってから受験しましたが、
「もっと早く勉強しておけばよかった」と思った試験です。
サーバ系の体系的な知識があることで、
例えば、DNS関連の知識などネットワークスキルの向上にもつながるはずです。
クラウド系初級試験(AWS クラウドプラクティショナー)
昨今要件としてAWS等のクラウドを使用したNW構成が多くなっています。
クラウドに関する最低限の知識としてまずは、
AWSのクラウドプラクティショナーや
MicrosoftのAzure Fundamentalsをお勧めします。
AWSクラウドプラクティショナーに関しての勉強法も書いてますので見てみてください。
情報セキュリティマネジメント試験
セキュリティ関連知識はネットワークエンジニアにとってももちろん必須です。
情報セキュリティマネジメント試験では「情報セキュリティについて」を体系的に学ぶことができるのでお勧めです。
しかし、より技術的な内容に関しては情報処理安全確保支援士試験の方がメインとなります。
余力があれば取得を検討する程度の感覚で良いと思います。
技術系のセキュリティ入門に関しては下記の本かお勧めです。
試験を受けなくても読んでおいて損はないです。
ネットワークエンジニア4年目〜5年目におすすめの資格
CCNP Enterprise
CCNAの上位資格です。
ネットワークエンジニアとしては是非とも保持したい資格だと思います。
以前は3種類の試験(ROUTE,SWITCH,TSHOOT)の合格で認定でしたが、
現在は「コア試験」と数種類ある「コンセントレーション試験」のいずれか一つの合格で認定となりました。
シミュレーション問題は無くなりましたが、SD-WANや無線LANコントローラ系の問題が難しく
難易度は上がっているように感じます。
こちらも受験費用が高額なため、会社負担等をうまく利用して受験できるのがベストです。
クラウド系中級資格(AWS ソリューションアーキテクト アソシエイト)
AWS認定の中級に当たる試験です。
AWS認定の中級試験は下記三つがありますが、ネットワーク系のエンジニアとしては
幅広く学べるソリューションアーキテクトをお勧めします。
-
- ソリューションアーキテクト アソシエイト
- デベローパー アソシエイト
- SysOps アソシエイト
クラウドプラクティショナーは技術系だけでなく営業系や経営層など幅広い層をターゲットとしていましたが、
ソリューションアーキテクト アソシエイトはより技術寄りとなっています。
エンジニアとして最低限取得しておきたい資格です。
こちらも勉強法記事を書いていますので、参考にしてください
ネットワークエンジニア6年目〜8年目におすすめの資格
情報処理安全確保支援士試験
共通キャリア・スキルフレームワークで規定されるレベル4に当たる試験です。
情報処理技術者試験でも試験最高難易度の「高度試験」に該当しています。
出題内容もセキュリティとネットワークがメインであり、
ネットワークエンジニアとしては、次に紹介するネットワークスペシャリスト(ネスぺ)とセットで
取得しておきたい資格です。
高度試験の中では比較的難易度は低めで、
実際に受験した感覚でもネスぺよりは容易に感じました。
セキュリティに特化していることから、対策が立てやすいというのもあると思います。
学習した内容はそのままネスぺ試験にも活用できます。
試験合格後、国家資格の登録セキスペへの登録も可能となります。
しかし始業である登録セキスペは魅力的ですが、維持費が3年で10万円以上かかります。
特に登録セキスペになる必要がなければ、試験合格で留めておくので良いと思います。
こちらも勉強法について記事を書いてます。
ネットワークスペシャリスト
ネットワークエンジニアと知ったらネットワークスペシャリスト試験(ネスぺ)だと思います。
出題範囲も非常に広く、自身が経験したことないようなサービスやプロトコルの問題を解く必要があり、かなり難し目の試験となっています。
私も3回目の受験でやっと合格することができました。
ネスぺは試験問題がよく出来ており、過去問の演習をして居るだけでも、
構築や運用の考え方、ネットワーク知識の充実が図れます。
ネスぺを取得しておけば対外的にも中級以上のエンジニアとしてみてもらえたりしますので、
必ず取得してくべき資格だと思います。
ネットワークエンジニア9年目〜10年目におすすめの資格
CCIE Enterprise Infrastructure
CCNPの上位となるCCIE試験です。
ネットワークエンジニアの憧れの資格です。
ネットワークスペシャリストよりも格段に難しいそうですが
(1000時間ほどの学習時間が必要とも言われます)
それだけに価値もある資格となっています。
現在はCCNP取得で必要なコア試験(CCIEではクオリファイ試験)の合格と、
ラボ試験の合格で認定となります。
ラボ試験が高額で20万ほど必要となります。
私自身もまだ受験したことがありませんが、
いつかは取得したい資格です。(学習のハードルと受験料のハードルが高すぎますが)
まとめ
以上が経験年数別のおすすめの資格でした。
ネットワークエンジニア1年目におすすめの資格 | 難易度 |
---|---|
基本情報技術者試験 | ★★★☆☆ |
ネットワークエンジニア2年目〜3年目におすすめの資格 | 難易度 |
---|---|
CCNA | ★★★☆☆ |
LinuC Levle1 | ★☆☆☆☆ |
AWS クラウドプラクティショナー | ★★☆☆☆ |
情報セキュリティマネジメント試験 | ★★☆☆☆ |
ネットワークエンジニア4年目〜5年目におすすめの資格 | 難易度 |
---|---|
CCNP Enterprise | ★★★★☆ |
AWS ソリューションアーキテクト アソシエイト | ★★★☆☆ |
ネットワークエンジニア6年目〜8年目におすすめの資格 | 難易度 |
---|---|
情報処理安全確保支援士試験 | ★★★★☆ |
ネットワークスペシャリスト | ★★★★☆ |
ネットワークエンジニア9年目〜10年目におすすめの資格 | 難易度 |
---|---|
CCIE Enterprise Infrastructure | ★★★★★ |
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