まだ間に合う?情報処理安全確保支援士試験最短合格勉強法

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この記事は、情報安全確保支援士試験を申し込んだものの
何もしないまま残り1ヶ月となってしまった方向けの記事です。

私自身は2019年の春試験で情報処理安全確保試験士試験に合格しましたが、その時の学習期間は3ヶ月ほどでした。
しかし、良い教材とポイントを絞って学習を行えば、なんとか残り1ヶ月でも
合格点を狙うことも可能だとも感じました。

今回は私が学習を通じて、最も効果があった参考書や関連本を紹介します。
それらを使用して、残り1ヶ月で合格できる方法を考えていきたいと思います。

ちなみに王道の勉強法も紹介しています。
時間のあるたかは御覧ください
情報安全確保支援士の勉強法

午前Ⅰ試験の免除を受けることができるか

情報処理安全確保試験士試験を受験するにあたって、午前Ⅰ試験の免除の対象になっていますでしょうか?

免除の条件は2年前以内に

  • 応用情報処理技術者試験に合格している
  • 高度試験又は情報安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で合格点を取っている

のいずれかです。

もし免除を受けられるのであれば、
情報安全確保試験士試験の勉強に集中することができるので
1ヶ月での合格の可能性も見えてきますが、免状がなく午前Ⅰ試験から受験が必要な場合は、
今回の試験では潔く午前Ⅰの合格のみに専念し、実際の合格は次回っといった対応でも良いかと思います。

理由は下記の通りです。

・午前1試験は応用情報の午前試験から出題されるため、午前Ⅱからの試験と
関連性が低い(情報処理安全確保試験士の勉強時間がさかれる)・意外と午前Ⅰ試験で落ちて絶望する人がいる・本番での午前Ⅰ試験のできが微妙だと、午前Ⅱ試験以降に響く
(特に午前試験を確実に突破している手応えがないと、午後試験の受験が気持ち的に辛いです)

なので、免除が無い方は確実に午前Ⅰを突破する。
免除がある方は試験合格を狙っていきましょう。

私は他の高度試験受験時に午前Ⅰの合格点を取っていたので、
免除を活用して受験しました。

1ヶ月で情報処理安全確保支援士試験に合格する方法

本来であれば3ヶ月前程から、基礎学習をしたり、過去問をときまくるのがベストなのは
もちろんなのですが、今回は時間が無いので仕方が有りません。

学習手段を絞って少しでも合格の可能性を上げることを目指しましょう。

使用教材は私が試験勉強の際に使用した教材の中でも
非常に効果があったものを選抜して使用します。

STEP1:暗号技術入門での学習

いきなり試験体対策本に入ってもよいのですが、
下記の本を読むことをおすすめします。

できれば全て読んだほうが良いのですが、下記の章は必ず読みましょう。

  • 第3章 対象暗号(共通赤城暗号)
  • 第5章 公開鍵暗号
  • 第6章 ハイブリット暗号システム
  • 第7章 一方向ハッシュ関数
  • 第8章 メッセージ認証コード
  • 第9章 デジタル署名
  • 第10章 証明書
  • 第11章 SSL/TLS

今までざっくりとしか理解できていなかった暗号に関する知識が
もう一歩踏み込んだレベルまで理解が深まるはずです。

特に暗号関連技術は情報安全確保支援士試験でも出題頻度が高いですし
基礎ともなる部分ですので、是非読んでおきましょう。

そもそも本の内容も面白いです。
全て読んだとしても1週間もあれば読み終えてしまうはずです。

STEP2:対策本でひたすら学習

STEP1が終わったら、またはSTEP1をすすめながら
下記の本を中心に学習するのをおすすめします。

この重点対策では午前Ⅱ,午後Ⅰ、午後Ⅱが範囲となっていますので、
一冊でメイン試験の全ての範囲をカバーできます。

この本で特におすすめできるのは午後対策部分です。
午後対策では各テーマ毎に必要知識の解説、過去問から一部抜粋された問題の実施
といった流れになっています。

ここでのポイントが2つあります。

①各テーマ毎に過去問の出題がまとめられているため、実際の試験でも問に対するキーワードが連想しやすい

例えば、認証とアクセスコントロールという大きなテーマがあったとすると
これらに関する知識を学習したあとに、実際に過去問で出た試験の問題を行うので、
「テーマ」と「知識」と「問の内容とその解き方」をより紐付けることができます。

私が使用した2019年度版の場合だと下記のようたテーマに分けられていました。

  • 第1章 認証とアクセスコントロール
  • 第2章 PKI
  • 第3章 ファイアフォール・IDS・IPS・UTM
  • 第4章 サーバセキュリティ
  • 第5章 電子メールのセキュリティ
  • 第6章 リモートアクセス
  • 第7章 セキュアプログラミング
  • 第8章 物理的セキュリティ
  • 第9章 ログ
  • 第10章 インシデント対応

実際の試験でも、設問がこれらのテーマのどれに該当するかわかれば
そこから必要な知識・問題の解き方を連想することができます。

②過去問を全て実施するわけでなく一部抜粋された問題のため、問題の数を多くこなせる

2つ目のポイントが過去問の問題から特定のテーマの部分のみを抜粋して記載してあるため、
広い範囲且つ多くの問題をこなすことができる点です。

純粋な過去問の場合、問題文自体がかなり長いので、それを読むだけでも時間を要してしまい
多くの問題演習ができなかったりします。

特に仕事終わりなどに勉強する場合、
過去問だと午後Ⅰが1〜2問、午後ⅡだとⅠ問解ききるのもやっとだと思います。

時間がない中、広範囲を勉強する上でも本書はおすすめとなっています。

ちなみに抜粋問題ばかりだと実際の問題が溶けないのでは?
っと疑問を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、
この本の問題全てが抜粋問題ではなく
完全体の問題もあったりしますので大丈夫です。

もちろんこの本以外でも過去問を実施できるなら、
それに越したことはないです。

STEP3:午前Ⅱの過去問の実施

ラスト一週間を切ったら、念の為午前Ⅱの過去問を数年分といておきましょう。
先程の重点対策本にも午前Ⅱ対策の内容は含まれていますが、
流石に過去問をこなさないと心もとないです。
追加で過去問4〜5年分を2周すれば問題なく突破できるはずです。

午前Ⅱの過去問はIPAのページからダウンロードするか、
情報安全確保支援士ドットコム
でよいです。

午前試験を完璧に突破できた感覚が無いと午後試験が辛くなるので、
あまり時間はかけすぎる必要も有りませんが、
確実に午前試験は突破できるレベルにはしておくのが良いです。

まとめ

時間がない場合には、教材を絞ってそれを完璧にするほうが点数が取れやすくなると思います。

今回は実際に使用してみて特に良かった教材を使用した勉強法を紹介しました。

もちろん紹介した対策本などは、合う人合わない人がいるかともいます。
できれば、書店に行って立ち読みしてみて構成を掴むことをおすすめします。

しかし暗号技術入門は是非おすすめです。基礎知識習得はもちろんですが、試験対策以前に面白いです。

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