ネットワークシミュレーターのGNSでサーバの学習もできるように、Linuxサーバを構築してみました。GNS3内でネットワーク機器とLinuxサーバ(今回はCentOS7)を接続する手順を紹介します。
GNS3内ネットワーク機器とLinuxサーバ接続手順
◇前提条件
・GNS3のアプリケーション及びGNS3VMが設定済みである
・virtualboxでGNS3上で起動したいサーバをインストール済みである
・GNS3のアプリケーション及びGNS3VMが設定済みである
・virtualboxでGNS3上で起動したいサーバをインストール済みである
■目標
GNS3上のルータとGNS3上のサーバでping試験が良好となる
GNS3上のルータとGNS3上のサーバでping試験が良好となる
STEP1:GNS3VMへCentOSを追加
先ずはGNS3VMへ接続したいサーバを追加します。
1,メニューより「Edit」→「Preferences…」を選択して設定画面を開きます。
2,設定画面にて「VirtualBox VMs」を選択したうえで「New」を押します。
3,「Run this VirtuakBox VM on my local computer」が選択された状態で、
「Next」を押下します。
「Next」を押下します。
4,VMlistにてVirtualBoxへ追加したサーバを選択します。
その後「Finish」を押下してGNS3VMへのサーバ作成完了させます。
その後「Finish」を押下してGNS3VMへのサーバ作成完了させます。
5,設定したサーバ(CentOS7)が機器一覧に表示されドラック&ドロップで配置できるようになっているはずです。
STEP2:GNS3ルータとの接続設定
サーバの追加は完了しましたが、デフォルトの設定ではルータと接続できない場合がありました。
例えば追加したサーバのネットワークアダプタがホストオンリーアダプターのみの場合、
エラーで接続できませんでした。
GNS3内のルータと接続するにはネットワークアダプタを「汎用ドライバ」とする必要があるようなのですが、その設定をGNS3内で実施することができます。
1,設置したサーバ上で右クリックし「Configure」を選択します。
2,設定画面が開いたら、「Network」タブを選択し「Allow GNS3 to use any configured VirtualBox adapter」にチェックを入れ「OK」を押します。
3,ルータを設置しサーバと接続します。
適当なルータを設置し結線することができます。
各装置を起動するとリンクも下記のようにリンクが緑色になるはずです。
※この状態でVirtualBoxにて起動したサーバのネットワーク情報を見てみると
アダプターに汎用ドライバーが設定されていることがわかります。
アダプターに汎用ドライバーが設定されていることがわかります。
STEP3:ping疎通確認
GNS3内で設置したサーバとルータの疎通確認をするために
まずはIPアドレスを付与します。
■サーバ(CentOS7-1)
enp0s3:10.1.1.100/24
ip addr add 10.1.1.100/24 dev enp0s3
■ルータ(R1:c7200)
Fa0/0:10.1.1.1/24
R1(config)#interface fastEthernet 0/0 R1(config-if)#ip add R1(config-if)#ip address 10.1.1.1 255.255.255.0 R1(config-if)#no shutdown
アドレス設定が完了したらサーバからルータへpingを実施してみます。
無事pingOKとなりました!
以上、GNS3上でLinuxサーバを動かすまでの方法でした。
GNS3上でサーバを扱えることで、できることの範囲が大幅に拡張されると思います。
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