この記事ではネットワークスペシャリストを受験する方向けに、私がネスペを合格するまで行った勉強法や、勉強時間を紹介します。
ネットワークスペシャリスト試験は
午前Ⅰ(選択問題 50分)
午前Ⅱ(選択問題 40分)
午後Ⅰ(記述問題 90分)
午後Ⅱ(記述問題 120分)
の4つの試験がありますが 、午前の選択問題は、ほとんどおまけの様なものなので
対策が必要なものは午後の記述の試験となります。
本記事でも午後試験の対策に焦点を当てて書いています。
この記事でわかること
- ネットワークスペシャリストの勉強法(午後試験)
- ネットワークスペシャリストの勉強時間
- おすすめの参考書+参考書に費やした金額
ちなみに私は3回目の受験で合格しています。
2017年度試験:不合格
午前Ⅰ:合格 (62点)
午前Ⅱ: 合格(92点)
午後Ⅰ:不合格(45点)
午後Ⅱ:ー
2018年度試験:不合格
午前Ⅰ:***(免除)
午前Ⅱ: 合格(80点)
午後Ⅰ:合格(86点)
午後Ⅱ:不合格(58点)
2019年度試験:合格
前Ⅰ:***(免除)
午前Ⅱ: 合格(84点)
午後Ⅰ:合格(72点)
午後Ⅱ:合格(70点)
なお、応用情報処理や基本情報処理は取得していない状態でネットワークスペシャリストの受験をしています。
ネスペに対するおすすめの勉強法
結論を言うと
- 基礎の徹底理解
- 下位試験の問題演習で基礎理解&IPAの問題へ慣れる
- 過去問5年分以上を3往復
です。
上記を満たすために
私の3度の受験から合格までのステップをまとめて見ました。
■STEP1:基礎の理解(読むべき本) 試験6ヶ月前
まずはなんと言っても基礎固めが必須です。
私が実際に基礎を身につけるために読んだ本です。
・ネスペの基礎力
・ネットワークはなぜつながるのか第2版
その他には「マスタリングTCP/IP」などもオススメです。
まずは本などを利用してざっくりで良いのでネットワーク関連の知識強化を図ります。
■STEP2:下位試験の過去問の実施 試験4ヶ月前
まだ基礎固めは続きます。
参考書を読んである程度の知識は得るとこができているはずですので、
実際に問題をといて、知識の定着を図ります。
おすすめは下位試験の問題をといてみることです。
基本・応用情報処理のネットワーク系やセキュリティ系の問題をといてみてください。
基本情報や応用情報の試験は基本的だが重要な内容が散りばめれているので、問題文を読むだけでもかなり勉強になるはずです。
○基本情報処理技術者試験のネットワーク系・セキュリティ系の問題を実施(最低6年分)
○応用情報処理技術者試験のネットワーク系・セキュリティ系の問題を実施(最低6年分)
下位試験の問題実施は基礎理解に圧倒的に効果在りです。
またIPAの問題形式に慣れるために目にも重要なフェーズとなると思います。
〇〇ドットコムのページから実施してください。
Web上で回答して答え合わせまでできるので、サクサク実施できると思います。
画像は応用情報処理技術者試験ドットコムのものです。
なお、下記の記事でネットワークやセキュリティの問題を一覧にしています。
基本・応用情報処理技術者試験ネットワーク・セキュリティの午後試験一覧
■STEP3:過去問集の実施 試験3ヶ月前
過去問集を購入して、ネットワークスペシャリストの午後問題をといていきます。
ここでおすすめなのが下記の問題集です。
・ネットワークスペシャリスト重点対策
実際のネットワークスペシャリストの過去問は問題分も長いため、読むだけでも消耗してしまいます。
「ネットワークスペシャリスト重点対策」は実際の過去問の問題文を、問の回答に必要な箇所のみに圧縮して問題文としているため、効率的に過去問の演習を行うことができます。
過去問は数をこなすことが大切なので、本書を使えば挫折せずに広範囲の問題に取り組むことができるはずです。
ただ、この手の本に関しては、合う合わないがあると思うので、
実際に書店で中身を確認してから購入することをおすすめします。
■STEP4:ひたすら過去問演習 試験3〜2ヶ月前
ひたすら過去問を解いてください。
過去問はIPAのページからダウンロードできます。
余裕があれば解答の解説にはネスペシリーズの過去問解説を買うのがおすすめです。
非常にわかりやすいです。
ただ、一冊が一年分なのでお金が許す限りで良いと思います。
私は5冊(5年分)購入してしまいましたが。。。
目的は解答に対する理解なので、本の購入するしない関わらず
分からない事を自分で徹底して調べ、理解するようにしてください。
とにかく5年分を3周はやった方がいいと思うので、
1周目:答えを見ながらでもいいから一通り流す
2周目:自分で考えて解いて、不正解ところ、理解不足なところを徹底して調べる
3周目:ある程度解けるようになっているはずだが、新たな疑問が湧いてるるはずなので
そこを徹底して調べる
のような感じで良いと思います。
■STEP5:直近の過去問実施 試験2週間前
直近の問題を、実際の試験だと思って解いてください。
ポイントは時間を計りながら行うことです。
時間を計りながら行うとこで、当日の時間配分の練習になります。
それなりのスピードで問題を解いていかないと、時間がなくなることに気づけるはずです。
その他
午前の問題に関しては隙を見て学習しておいてください
午後Ⅱに関しては、過去問5〜4年分を2周ほどすれば大丈夫なはずです。
午後Ⅰに関しては、実は意外と鬼門で、油断していると危ないです。
ここは応用情報の午前問題から出題されるので、
応用問題の午前問題を5〜4年分をしっかりと3周ほどして置いた方が安心です。
午前Ⅰで落ちるのは悲しすぎますから。。。
あと午前Ⅰさえ受かっておけば次回試験から2年間は午前Ⅰが免除になるので、
もし不合格でも、次回試験が専門科目だけに集中でき、かなり楽になります。
試験当日
実際の試験はかなり疲労します。
試験時間が長いこともありますが、前の試験の出来具合がメンタルにかなり影響してきます。
午前Ⅱなら午後Ⅰ、午後Ⅰなら午前中の試験、午後Ⅱなら、それまでの試験といった感じです。
ネットワークスペシャリストはその場で合否がわからないので、
当たり前ですが、前の試験が落ちているかもしれないという不安の中で、各試験問題に取り組まなければなりません。
少なくとも、午前問題は完璧にといて、万全の状態で、午後試験に取り組めるようにしましょう。
また、午後試験は問題を選ぶ必要があります。(午後Ⅰは3問中2問 午後Ⅱは2問中1問)
問の題材や、設問を見て、少しでも自身があるものを選択しましょう。
おそらくどれを選んでも、解ける気がしなくて焦ると思います。
ただ途中で、問題を変えるのはかなりの時間ロスを招くので、よほどのことがない限りは
一度選んだ問題で粘ったほうが懸命かと思います。(特に午後Ⅰはかなり時間が無いと感じます)
そして、どんなにわからなくても、何かしらを書くことが大切です。
私も試験中は、何度も途中で諦めて帰りたくなりましたが、
なんとか問題文を読み込み、回答をひねり出し、何かしらの文字を回答欄に書いたことで、合格することができました。
かなり部分点でもらえるはずなので、空白の解答欄は絶対になくしましょう。
学習時間
学習時間の目安としては、
半年〜4ヶ月程度で、
一日あたりの勉強時間が約90分くらいが目安だと思います。
なので、約200時間〜300時間ほどの勉強時間は必要かと思います。
実際に私も300時間ほどは勉強しました。
ただし、実際の業務でネットワーク系にバリバリ携わっていたり、
基本情報や、応用情報、または他の高度試験に合格済みの方は、
大幅に勉強時間の短縮が可能かと思います。
合格までにかかった費用
費用は主に教材です。(購入当時の値段です)
- ネットワークはなぜつながるのか 第2版¥2,400
- ネットワークスペシャリスト重点対策¥4,000
- ネスペシリーズ×7冊¥1,6800
- ネットワークスペシャリスト パーフェクトラーニング過去問題集¥1,500
- ネットワークエンジニアのためのネットワーク・デザインパターン¥3,740
- その他参考書 ¥3000
合計で31,440円でした。
これに加えて受験費用も、もちろんかかります。(私は3回受験したので5,700×3)
3回の受験で色々模索したので、かなり教材代にお金がかかってしまいました。
まとめ
長々と記載しましたが、結局は基礎の理解と過去問演習です。
- 基礎の徹底理解
- 下位試験の問題演習で基礎理解&IPAの問題へ慣れる
- 過去問5年分以上を3往復
選択式の試験の場合、なんとなくの理解でも合格できるかもしれませんが、
ネットワークスペシャリストは記述式です、
本やネットで徹底的に基礎を理解し、過去問を繰り替えいして、回答の書き方になれることで、合格ができると思います。
ネットワークスペシャリストを取得していたことで、転職の面接の際に、面接官に褒めてもらえることもあるそうです。
是非ネットワークスペシャリスト試験の合格し、就職、転職、社内での昇進等を有利にすすめてください。
おすすめの参考書(再喝)
ネスペR4 -本物のネットワークスペシャリストになるための最も詳しい過去問解説 (情報処理技術者試験)
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