LinuC 101 勉強法・おすすめの教科書

資格試験

LinuC 101に合格したので、
実際の勉強法や、使用した教材、学習時間を記載します。

なお、今回の勉強法で受験した際の私のスコアです。1回目の受験で合格できました。
スコア653でした。合格基準が480ですので、ある程度余裕を持って合格できたと思います。

LinuC受講者マイページより

この記事でわかること
・LinuC101 勉強法
・LinuC101 おすすめの教科書
・Linuc101 学習時間
・Linuc101 難易度
筆者の受験前のLinuxスキル
本業ネットワークエンジニアだが
Linuxはcdやlsがわかる程度、業務でのLinux経験0

はじめに(LinucとLPICどちらを受けるべきかについて)

すでにLinuCの受験する意思が固い方は読み飛ばしてください

Linuxの試験を受けるにあたり、まずはじめにLinucかLPICを受けるかで迷われるのではないでしょうか。

結論ですが、どちらかといえば私が受験したLinucがおすすめですが、どちらでも良いです。
そこで迷うよりもどちらかに決めて早く学習を始めたほうが良いです。

とはいえ迷います・・

Linucは日本独自の試験であるのに対し、LPICは世界中で実施されている試験なので
世界的にメジャーなLPICの方が良いという意見も見受けれらます。

確かに、知名度を意識するならLPICで良いと思います。

ただ、個人的には日本市場向けにつくられたLinucの方が実用的かとも思っています。
最近人気の仮想化系も試験範囲に入っていたりするので。
(私はAWS系試験の基盤としてLinucを受けたのでこれが決め手でした)

伝統的な試験に魅力を感じるならLPIC
今後クラウド系(AWSやAzure)を意識するならLinuC

といった感じで良いのではないでようか。
(かなり個人的な見解ですが・・迷う時間が勿体無いのでこんな感じで決めてしまっていいと思ってます)
(ただ、本音を言えば、やはりLinuC推しです。LinuCの方がトレンドが取り入れられている気がします。
日本で仕事をする場合、採用担当者がLPICかLinuCかで差別するようなことはないと思いますし、LPICは世界基準と言っても、ほとんどの場合、その世界水準の恩恵は受けられないかと。。。本当に世界に挑戦しようとするときは簡単にLPICはレベル3まで取れるでしょうから。まぁそのくらいになると資格は殆ど意味をなさないと思いますが・・)

そんなわけで私はLinuCを選択しましたので、LinuCの勉強法について解説します。

<参考>
■LinuC 101 ver10

  • Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用(主題1.01)
  • ファイル・ディレクトリの操作と管理(主題1.02)
  • GNUとUnixのコマンド(主題1.03)
  • リポジトリとパッケージ管理(主題1.04)
  • ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム(主題1.05)

■LPIC 101ver5

  • システムアーキテクチャ(主題101)
  • Linuxのインストールとパッケージ管理(主題102)
  • GNUとUnixコマンド(主題103)
  • デバイス、Linuxファイルシステム、FHS (主題104)

LinuC 101勉強法

STEP1:Linuxの基礎を学習(簡単な書籍で学習)

まずは、「Linuxとは」からの学習が必要であったため、
基礎固めとして下記の書籍を用いて学習しました。

1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版

この本はLPICの基礎とありますが、
Linuxの基礎を学習するにはちょうど良い内容でした。

ネット上の評判も良かったです。

ある程度Linuxの知識があるという方は、このフェーズはスキップしてもOKかと思います。

「tarコマンドは何をするコマンド?」と聞かれた時に、回答できない場合は読んだ方が良いです。

STEP2:LinuC教科書での学習(このSTEPは飛ばしてもいいかも)

次にLinuCの教科書での学習を行いました。
Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応

上記の教科書ではLinuC レベル1(101,102)の範囲を一通り学習できます。

101に該当する部分を流し読みしました。

ただ、正直なところ、本書の使い道としては、「一旦問題集を解いた後に辞書的に使う」といった使い方の方が合っているかと感じました。(何となく読んでいるだけだとあまり内容が頭に入ってきませんでした)

そのため、このタイミングでは無理に本書を読み込まなくてもOKだと思います。(時間があれば読む程度でOK)

しかし、辞書的な使い道で合ったり、収録されている模擬問題は役に立ちますでの、手元にあって損はありません。特に実際に試験を受けてみて本書の模擬問題は行っておいて良かったと感じました。(私が受験した際は似たような問題が数問出題されました)

本記事の最後の方でも本書の模擬問題を活用しています。

SETP3:問題集の実施(1回目)

実際に問題を解きました。

問題集であるスピードマスター(以下スピマス)を101の分を1周します。※第1部が101第2部が102の2部構成です

Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応

この段階では、ほとんどの問題に回答できないと思いますので、
基本的には、問題文を読む→一瞬考える→わからなければすぐに回答をみる→解説文を読む
でいいです。

問題集の1周めはどのような問題が出題されるのかを認識できる程度でOKです。

最終的には問題集は3周します。

本書では何回めかのチェックをつける項目があるので、それを活用しましょう。

なので、電子書籍ではなく、実際の本で購入することをお勧めします。

STEP4:動画での学習(YouTubeまたはUdemy)

STEP3でどのような問題が出題されるのかを把握できたと思います。

しかし、イマイチ内容を理解出来ていない気がしたので、(特にパッケージ管理やディスクマウントまでの流れだと理解が非常に曖昧でした)動画での学習を行いました。

このタイミングで動画学習を行うのは、出題される傾向を理解した状態で基礎学習を行うので、
重要なポイントを意識して学習を進めることができるはずだからです。

また、教科書を読んでの独自の解釈の理解ではなく、プロの講師等から正確な情報を教えてもうらうことも重要かと思います。

動画で学習する事により、今まで何となくの理解だった部分の理解が深まるはずです。

動画学習でおすすめはLPI-Japane公式の技術解説無料セミナー動画

現時点(2022.1.25)では全ての試験範囲が網羅されているわけではありませんが、各動画が一時間ほどの動画で中々ボリュームがあります。

最低でも理解が不足していると感じる部分の動画は見ることをお勧めします。

第1章 Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用(1.10)
仮想マシン・コンテナの概要と利用(1.01.2)

ブートプロセスとsystemd(1.01.3)
第2章 ファイル・ディレクトリの操作と管理(1.02)
ファイルの所有者とパーミッション(1.02.1)
第4章 リポジトリとパッケージ管(1.04)
yumコマンドによるパッケージ管理(1.04.3)
第5章 ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム
ハードウェアのレイアウトとハーティション(1.05.2)
ファイルシステムの作成と管理、マウント(1.05.3)

Youtube以外だとUdemyの講座がおすすめです。
※セールの時に購入するのがおすすめです。
こちらはハンズオンでガシガシ試しながら学習したい方におすすめです。また、試験範囲全て網羅されています。

私は基本的にはYoutubeで学習し、不足している部分をUdemyの講座で補いました。

Linuxサーバー構築入門(LinuCレベル1, LPI-Japan認定教材)
Linuxサーバー構築の基本を丁寧にじっくり学びましょう!LinuC ver. 10対応

またこのタイミングであれば、教科書を読んでも内容が理解できる様になっているはずです。

余力があれば、動画学習と合わせて読んでみてください。

読めばより一層理解が深まると思います。(あくまで余力があればでOKです)

Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応

STEP5:問題集の実施(2回目)

動画での基礎学習を終えたら

問題集2周目を行いました。

Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応

※ちなみスピマス101試験分の問題数は193問でした。(模擬問題分は除く)

1回目に実施した時より、かなり理解した状態で回答することができます。

STEP6:模擬試験の実施(スピマス)

問題集が2周できたら、スピマスの模擬問題に挑戦してみました。

模擬試験問題は60問です。

私はこの時点で44/60(73%)の正答率でした。

最低でも7割以上は正答しておきたいです。

ちなみにこの模擬問題からも似た様な問題が本番でも出題されていました。

模擬問題をこなして点数を確認するだけではなく、解説もしっかり読み、理解する様にしてください。

必要に応じて2回から3回この模擬問題を実施するのをお勧めします。

※私は模擬問題で7割以上だったのでこのタイミング2日後に試験の申し込みを行いました。

STEP7:問題集の実施(3回目)

試験の仕上げとしてスピマス3回目を行います。

時間がある方は全ての問題を行うのが良いですが、

スピマスの星3の問題のみでもOKかと思います。

私は星3+α程度行いました。

STEP:8模擬試験実施(LinuC教科書)

最後にLinuC教科書の模擬試験を行いました。

この模擬試験は少し難し目でした。

7割以上を目指していましたが、

40/60(67%)でした・・・

試験日前日だったので落ち込みました。

これから受験される方は、安心して受験日を迎えられるように7割以上を目指してほしいです。

なお、本模擬試験も似た様な問題が本番でも出題されますので、解説をしっかり読み理解に徹してください。この模擬試験はコマンドを書く問題なども多く大変ですが・・・最低でもこの模擬試験に出てくるコマンド問題は解ける様にしておくべきです。

この模擬で7割以上取れていれば試験も問題なく突破できるかと思います。

逆に6割取れなかった場合はスピマスをもう一周した方が良いです。。

試験当日

試験当日はスマスピの重要度★3の問題を眺めながら受験会場へ向かいました。

最後まで気を抜かずに1問でも多く得点できるように準備しましょう。

LinuC 101勉強法まとめ

以上が私がLinuC101合格までに学習した流れでした。

STEP1 Linux基礎学習

STEP2 LinuC教科書での学習(マストではない)

STEP3 問題集(スピマス)1回目

STEP4 動画学習

STEP5 問題集(スピマス)2回目

STEP6 模擬試験(スピマス付属)

STEP7 問題集(スピマス)3回目

STEP8 模擬試験(教科書付属)

上記の学習をしてギリギリではない点数で合格できたので、再現性ありだと思います。
是非参考にしてみてください。

LinuC101学習時間

学習時間は約30時間ほどでした。

割合は下記の様な感じだったかと思います。

STEP1 Linux基礎学習→4時間

STEP2 LinuC教科書での学習(マストではない)→3時間

STEP3 問題集(スピマス)1回目→7時間

STEP4 動画学習→4時間

STEP5 問題集(スピマス)2回目→7時間

STEP6 模擬試験(スピマス付属)→2時間

STEP7 問題集(スピマス)3回目→2時間

STEP8 模擬試験(教科書付属)→2時間

学習期間は1ヶ月半ほどでしたが、学習時間の4割くらいは試験前5日くらいに集約されています。。

ダラダラ学習を進めるより、早めに試験日を決めて短期集中で学習する方が試験の取得という意味では効率的かと思いました。

Ping-tはやる必要がある?

LinuCの試験対策としてPing-tのサイトをよく聞くのではないでしょうか。

今回はPint-tのサイトは活用しませんでしたが、問題集をスマスピではなくPing-tのサイトを活用するのもありだと思います。

私自身は学習の過程で、実はPing-tの「最強WEB問題集LinuC Lv1-101」を1周してみました。

ただ、Ping-tの問題数は非常に多かったので(問題数が多いのはいいことなのですが)、1周するのにもかなりの時間を要してしまいました。

そこで今回の判断としては、スマスピに記載の問題をしっかりと2〜3回実施することで理解を深め合格を目指しました。(スマスピには問題ごとに重要度が記載されているため、ポイントを絞って学習しやすかった面もあります)

とはいえ、Ping-tの「最強WEB問題集LinuC Lv1-101」は無料なので、気になる方は試してみてください。pint-tサイトへ

最後に・試験を受けてみてのLinuC101難易度

今回試験を受けてみてですが、試験当日の問題は特に難しくは感じませんでした。

自信がない問題が15問程度ありましたが、最後の問題を解き終えた段階で、

「見直しをしなくても合格点は大丈夫だろう」といった感じでした。

しかしそれまでの学習に関してはコマンドのオプションであったり、Linux独特の仕組みを覚えるのに非常に苦労しました。

合格は難しくないが、勉強が大変っというのがLinuC101の感想となってしまいます。

他の試験に例えると、基本情報やCCNAよりは簡単だが、ITパスポートよりは難易度は高めです。

この試験が最終目標なんて方はいないと思います。102もありますし、LinuCの上位試験もあります。101に関してはサックと合格してしまいたいところだと思います。

本記事が参考となり、一発合格に貢献できれば幸いです。

なおLinuC102の記事です。学習方法は基本的に同じにしましたが、教科書の読み込みなどは飛ばしています。

LinuC102 勉強法・おすすめの教科書

使用した教材

Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応

Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応

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Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応

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